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一日の終わりを君と

他人の矛盾には気づくのに
なぜ己の矛盾には気づかないのか

例えば
やらなければいけないことが山積しているのに
お酒を飲んで自分を癒している

適度なストレス発散は必要である、という考えはわからないでもないが
人間は踏ん張らなくてはいけない場面では相当な力を入れて踏ん張らなくてはならない
それが人間が高いところへ行く手段である
逃げてはならない場面で逃げてはならないのだ

でも今逃げてはいけないべき事象から逃げている
これは成長するに値する人間のやることなのだろうか
それとも
成長はいつまでも
やり始めのロールプレイングゲームのように
いつまでも同じダンジョンでキリのないレベル上げにいそしんでいるのだろうか

娯楽という手段に逃げても心が晴れることはない
ふと
涙が流れる日だってあるし
自分を抑えられない日だってある

かっこわるく生きるのもいいとは思うが
痛みと共存するのは予想以上に人生が鈍くなってしまうことが立証されている
しかし、新しい時間とはいうのはお互いの中に存在していて
お互いを忘れようが忘れまいが
それ刻一刻とときを刻んでいく

悲しい時間かもしれない
むなしい時間かもしれない

美しさに観点を置けば
他人に弱みを見せないことが美しさだと考える人間は多いのであろう

一方で涙が美しいものの一例として挙げられることがあり
それが歓喜の涙であろうが悲しみの涙であろうが
涙はとろあえず美しいものと例えられる場合がある
己以外の全てを振り切って
何かに向かって前進するということには
涙を伴う場合が多い
当然のことといえば当然のことである
全てを捨てるということは
己以外に助け舟がない

厚くかかった雲の向こうからは月の光が語りかけてくる
運命なんて言葉がうそ臭く感じるけれど
ひと時だけでも信じたいと考えている自分がいる

忘れている感情がよみがえるとき
いい想い出よわるい想い出が両極端の立場から語りかけてくる
鮮やかな記憶
さっきまで隣にいた記憶
大好きだよ

しっかり言葉にして表せていたのに
なぜ
見えなくなってしまったのだろう
どれだけときが経とうとも決して忘れることはないだろう
少なくともこの命が果てるまでは
こんな想いも時という残酷な観点に流されていく

前も書いたかもしれないが
江国香織の詩にこんな一節がある

時間は敵だ
傷が癒されてしまう
せっかくつけてもらった傷なのに

正確ではないだろうが
この考えにはえらく納得がいったものだ
確かに

というものは大勢の人間につけてもらうものではない
というよりも
自分が選んだ人間からつけてもらうものなのだろう
傷なんてもんは
なるべく傷つきたくはないけどね
傷ついてる自分に酔ってるのも
なかなか悪くないなぁ

by lastest | 2008-01-31 01:45