風呂の桶にとうとう、、、、。
月は容赦なくあたりを照らす。
月って好き。
ウイスキーを飲みながら、外に出てタバコを吸う。
絶対にタバコのほうが火は近いのに、月のほうが圧倒的な明るさでオレを照らす。
少しだけ眠気に誘われた夜にお酒を入れると、なぜか全く眠気は消えてゆく。
まるでしっとりと降るスコールのようにオレのなかにあるもの全てを包み込むように。
ほんの少しでいいから届いて欲しい、この想い。
叶えたいわけじゃない。
叶わないことわかってるから。
でもほんの少しでいいから届いて欲しい、この想い。
独りでいる夜はひとつだけ気付くことがある。
それをほっと胸を撫で下ろした瞬間にいつものように忘れたふりをする。
たおやかさなんて、少しも持ってないオレだけど、
こんな瞬間は無恥に溺れてみる。
やさしさを知らずに、ただ何気なく待ってるだけなのかもしれない。
by lastest | 2005-03-26 01:18