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泪を見せておくれ

この
曇り空の
明るさが段々曖昧になってゆく感じ
すごくいい

稲葉浩志が

この手をとって走りだして
ここじゃないどこかへ
光浴びて 風に吹かれ
溢れる人波突き抜けて
世界中で二人しか知らない
真実を胸にしまって
迫ってくる夜の闇に
ゆっくり溶けてしまいたい

と唄っていた

この詩の情景は
まさにこういうことなのだろうなぁ


夏も終わりに近づいて
ゆっくり
陽の照る時間も短くなってきて
あとは
粉雪が降るのを待つだけ

勿論
その間には
美しい紅の葉や
冷たくなりかけた風が
精神の隙間に飛び込んでくる

四季が表情を変える
というのは
失恋のあとに似ていて
決して無理やりではなく
そのまま
ごく自然に
うつり変わってゆく

そういうなかに
独りで生きてゆくと決めた女性が
歩いていたら
なんてお似合いで
なんて残酷なのだろう

本人は生きるバイタリティに溢れているつもりなのに
他人からはunnuiにしか見えない

そういう
本人にしか持っていない基準で生きているひと
ってとても素敵


もう夜になっちゃった

迫ってくる夜の闇
ってすごく貴重なんだねぇ

by lastest | 2011-08-27 18:55